核融合炉実現を目指したトリチウム研究の新展開核融合炉実現を目指したトリチウム研究の新展開
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略称/核融合トリチウム 領域番号/476
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平成20年3月25日
科研特定領域「核融合トリチウム」分担研究者各位

報告会終了の御礼とお願い
領域代表   田辺 哲朗


 3月21/22日に開催致しました本年度研究成果報告会は、渡辺学術調査官にもご出席いただき無事終了いたしました。成果報告会を成功裏に終了できましたことを、領域代表として皆様に厚く御礼申し上げます。一重に分担・共同研究者の皆様方のご協力のおかげであり、皆様に深く感謝いたします。

 今年度のご報告は、ある意味では、これまでの各分担研究者の先生方の研究成果であり、科研費採択に至った業績の延長でもあります。来年度以降は、いよいよ、特定領域による独自の成果が問われることになります。
 ものづくり全盛の今日この頃ですが、これらはいずれも10-20年前に挙げられた成果にのっとったものであります。10年、20年後に利用されている工学・技術の多くは、今日役立っているものより進んだものになっているでしょう。私たちの役割まさにこの点にあって、今日役に立つ工学技術の開発ではなく、10年後に役立っている科学技術の礎になることです。難しいこと、新しい観点からの研究、基本に立ち返った研究に取り組んでいただいただき、各先生方が達成感のある独自の成果をあげていただくことを切望いたします。5年間の継続した研究は相当の成果を生み出します。5年間特定分野で、研究成果をだし続けることは、まさにその分野の一級の研究者になっていることに証であります。
 中間評価あるいは最終評価においては、学術あるいは学術領域としての「トリチウム」が問われます。このことは常に念頭に置いて研究を進めてくださるようお願いいたします。もちろん代表として、公約した目標/目的が達成できることを確信しておりますが、加えて5年後には新しい研究プロジェクトが立ち上がっていること、10年、20年後には、本研究領域で上げられた成果が広く利用されているようになっていることを切望しています。「トリチウム理工学」より包括的な「水素同位体工学」のような学問領域に進展していければ良いのかも知れません。
 人材育成もこの領域設定の大きな柱の一つです。若い研究者あるいは学生/院生が、活き活きとあるいな伸び伸びと研究ができ、相互の意見交換が容易な環境作りもお願いいたしたいと思います。班内あるいは班相互の連絡を密にしていただくだけでなく、若い人の研究結果の発表、議論の場としても、研究会、国際会議、ワークショップ等を活用していただけますと幸いです。

 キックオフミーティングの時にも申し上げましたが、様々な先生方の、目に見えない形でのご協力なしには、この領域の立ち上げはありえませんでした。また多額の税金を使わせていただいているわけですから、計画研究遂行に当たりましては、謙虚に、支援に報いる気持ちをお忘れにならないようにお願いいたします。
 尚当日発表いただいた成果は取りまとめて、本年度成果報告書として冊子体にし、記録として残すと共に、皆様へ配布させて頂く予定です。

 報告会では、いろんなコメントをいただきましたが、なかでも重要なものを順不同で以下にまとめてみました。上記と重なる点もあるかと思いますが、いずれも貴重なご意見、コメントです。各研究分担者におかれましては、今後の研究の進展にこれらを十分反映させていただけますようお願い申し上げます。



・過去の研究結果やすでにわかっている物理/化学を十分Referしrespectすること。特に1980年代に遂行された核融合特別研究の成果報告については、その成果を整理し、今回その繰り返しの実験にはならないようすべきである。
・特定領域「核融合炉実現のためのトリチウム研究の新展開」の意義と目的に則ったものであること。特にトリチウム研究であることを十分念頭におくこと。もちろん個々の研究が、レベルの高いものであることを目指すのは論を待たない。
・様々な物理、化学状態の水素同位体、トリチウムの挙動、材料との相互作用:学術研究と領域形成、充実
・“表面状態”、“交換反応”、“同位体効果”等 物理化学にのっとった共通の理解と、理解の深化をはかること。これは「トリチウムあるいは水素同位体」に関する教科書、またはトリチウムハンドリングマニュアルの作成の際に取り入れられるべきである。
・シミュレーション、あるいは第1原理計算においては、特にその学術的な意義や新規性等について自問自答しながら進めること。これについては、水素同位体効果を念頭に、シミュレートしようとする現象に対してH、D、Tと同位体効果が十分記述でき、その意味を物理・化学的あるいは工学的に記述できるようにすることが一つの目安となる。
・人材育成と維持を積極的に推進すること。特に国内外を問わず、放射性物質を利用した研究環境がどんどん劣悪になっていくことをなんとか阻止し、将来の人材を育成・確保することが極めて重用であり、トリチウムを軸とした関係研究者、分野間の連携をはかり、かつ、核融合開発、原子力開発との関係も意識してとりくんで欲しい。


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